

甲府 2=25倉貫、48バレー
柏 1=11レイナウド
歴史的なアップセット。
前代未聞の過電流による停電。
この現場に立ち会えたことはある意味幸せです。
そして、それに加えてオレは行きにもトラブル発生。
神奈川−甲府往復8時間、現地滞在時間3時間弱。
史上最濃の遠征、さてその内幕は・・・
●小瀬に至る近そうで遠かった道のり
・16時20分、仕事を終えダッシュで施設を飛び出したオレは予定通り横浜駅に到着。
・この日の行程は、横浜1624−(横浜線)−1722八王子1732−(Sあずさ)-1827甲府、だった。
・八王子まで順調。八王子駅中央線ホームで特急を待つ。特急の1本前に機関車の単機回送がゴトゴトと通過(17時28分頃)。
・そのわずか1,2分後。非常停止ボタンが押されたとか何とかで中央線上下線運転中止。ま、いたずらだろうと思ったが・・
・あずさ、来ませんがな・・(´・ω・`)
・あずさ定刻より約10分後、先の機関車(JR貨物ね)が八王子駅の先で故障し立ち往生しているらしいことが構内放送で流される。マ、マジですか・・JR貨物こr(ry(17時42分頃)
・が、上りホームではオレが待ってるあずさで非常停止ボタンが作動と全く違う説明放送を。ドッチダヨ!
・17時46分頃、小瀬の帰りにタクシーの相乗りを依頼した川崎スレ住人のNさんに泣きのメール。「小瀬にはたどり着けないかも・・」
・17時48分頃、機関車を誘導してどかす作業を行っているとのアナウンス。はよ終われ!
・17時52分頃、作業終了、運行再開のアナウンス。小瀬行き決行でFA。
・17時54分、Sあずさ27号が八王子駅に22分延着で到着。このまま行くと18時49分甲府着。キックオフは19時。ぜ、絶望的だ・・orz
・18時46分、甲府に19分遅れで到着。タクシーめがけてホームをダッシュ!
・と、いかにもサッカー見に来ました的な服装の人を見つけたので声をかけると、やはり小瀬行き組。その場でタクシー相乗りで交渉成立。
・タクシー乗り場でやはり同じような人を発見。さらに2人に声をかけ、計4人でタクシー相乗り。2千円強の運賃が500円で助かった!
・18時50分頃甲府駅発。途中ちょっとした混雑に巻き込まれるも、19時8分頃、小瀬公園の駐車場に到着。歓声のするスタジアムへ猛ダッシュ!
・メインゲートをくぐり、スタンドへ駆け上がると見えた時計は6分11秒を計時するところ。スコアはまだ0−0。メインはもう満員で席がなかったが、こうして入れただけで満足。最上段で立ち見を決め込む。
・・と、こういった具合でした。
甲府先発=阿部/山本、アライール、秋本、青葉/奈須、藤田、倉貫/石原、バレー、長谷川=甲府の選手、やたら半袖が多い!
柏先発=南/土屋、波戸、永田/谷澤、大谷、小林祐、増田、大野/矢野、レイナウド
・甲府良かった!甲府のサッカーをこの大一番で発揮できていたのはすごいぞ。
・選手個々の能力ではやはり柏が上で、1対1ではどう見ても柏有利に見えた。レイナウドはこのレベルの相手だと反則に近い。
・で、そのレイナウドがセットプレーからきっちり合わせて柏が早くも先制。うわ、これでおしまいか・・・
・が、その後も3トップの甲府が持ち味を存分に発揮する。
・相手ボールになると1人でダメならと2人でチャレンジ。奪うとそく反転し、全員の意識が一気に攻撃へ。
・長谷川、石原の両ウイングが外へ開き、その間を藤田や倉貫らが駆け上がる。
・柏のバックラインは3人。対する甲府のFWも3人。人が余らない為、スペースがあちこちに。
・さらに柏の守備が前で奪える分にはいいが、後ろで受け身になると全く余裕無し。何をそんなに慌てて・・というくらいゆとりがなく、そこらかしこで甲府の選手がフリーに。
・その流れの中、アライールの大きなクロスをバレーが折り返し、誰かがヘッド、最後は誰かがゴッツァンして、甲府同点!(VTRで確認したら、倉貫ヘッド、長谷川押し込みで、公式記録上は倉貫だった)

・見事なまでの甲府の攻撃。柏はチームとしての連動性が足りない。甲府に比べると勢いがなくてもっさりした感じ。どっちがJ1か分からないわ。
・甲府の守備も再三柏の個人技に破られるも、気合い、それから体を張ってゴールを死守。特にGK阿部が大当たり。
・1−1で折り返した後半も、序盤は甲府のペース。
・開始早々に相手陣内深くに攻め入った甲府がシュートの雨を降らせた挙げ句、最後はバレーがきっちりしとめついに逆転!

・おとなしかったメインスタンドの住人も前半半ばくらいからヒートアップ。後半には一体感がものすごく感じられて感動したよ。素晴らしいスタジアムだ!
・リードされた柏はこの後FWを投入してなりふり構わず点を奪いに来るが、これも気迫でブロックする甲府。
・混戦の中、傷ついて倒れこんだGK阿部に「ア・ベ!」コール。最初はバック側のコアサポから、しかし瞬く間にゴール裏を経てメインにも広がり、普段ならコールなんて恥ずかしくてしなさそうな人達も「アベ」コールを。この日一番感動したシーンかもしれない。
・終了間際、GKへのバックパスを取られ、ゴールマウスまでわずか5mの間接FK。人垣を作り守る甲府。押しくらまんじゅうのような展開の果てに、阿部がセービング。
・組織力では押されながらも個人の能力でチャンスを作ってきた柏もこれを入れられなかったことで、流れは完全に甲府にいったなと思った瞬間だった。
・・が、そうは問屋が卸さなかったのが・・・
バチン
停電かよ!
・・・となって、冒頭の写真に至るわけです。
●終電ゲット大作戦
・ロスタイムに入り残り約3分となったところでまさかの停電発生。振り返るとスタジアム周囲の街灯や自販機の電源も落ちている。(20時50分頃)
・関東組の最終列車は甲府発21時37分。これに確実に乗る為、前記のNさんと予約したタクシーで甲府or酒折or石和温泉駅に向かうはずだった。
・想定していたプランは20時50分過ぎに試合が終了、21時に小瀬にタクシーに来てもらい一路駅へ。が、停電で全てが白紙に。
・停電して即Nさんと連絡を取り合う。とりあえず21時まで場内待機で合意。残り3分、最大の山場を見届けたい・・・
・が、一向に復旧の気配は漂わず。そうこうしているうちに21時。
・ここで再度Nさんと話し合い。これ以上は終電乗り逃しのリスクが高くなるということで撤退を決断。断腸の思いってのはこういうことをさすのか・・
・21時5分、ゴール裏で観戦していたNさんと合流しスタジアムをあとにする。が、振り返ると照明灯が再び灯り始めた!未練が残るから、消えてろっつーの!
・タクシーの待ち合わせ場所に2人して急ぐが、タクシーがいない!探しまくるが見つからず。
・係員にタクシーが止まる場所は?と尋ねると、約100m離れた駐車場の奥の方の場所を指す。慌てて向かうが、無情にも目の前を通り過ぎるタクシー。どうやらそれが呼んでいたタクシーで他の客を乗せて去っていった・・
・迫る時間に焦りつつ通りへ再び転じる。
・と、流しのタクシーキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!(21時13分頃)
・運ちゃんに中央線の終電に間に合えば甲府でも石和でも何でもかまわんと全てを託す。
・ちょっと呑気そうな運ちゃん、こっちの焦りもどこ吹く風って感じだったが、この人走るとすごいんです!
・裏道、ていうかどこかの駐車場を抜けて目抜き通りにいきなり到達、で大通りはガンガンぶっ飛ばす。
・タクシーに乗ると同時に本降りに変わった雨の中、あっという間に甲府駅に到着。時計を見ると21時27分。hayeeee〜!運ちゃんグッジョ〜ブ!
・おかげでまだ開いていたキオスクでおみやげ買う時間も出来ちゃいました。
・タクシーの中で聞いたラジオでは試合が再開されず。その後携帯サイトで甲府の勝利を確認。
・・・こんな感じで終電に無事間にあったわけだが、隣のボックスに座っていたねーちゃん達が黄色い人。最初気づかず、柏弱っとか勝手なことを喋りあっていたNさんとオレ。

↑こんな人達が隣じゃなくてよかったよ・・・
最初っから最後までトラブルとネタ満載の8時間耐久遠征、終わってみればこれもまた乙なもんです。
でも、照明設備は直そうね>小瀬